コラム・事例集

公開日時
2018/06/01 00:00:00

【嗜好】データで見る味噌汁

この記事の執筆者
株式会社インテージ 西日本支社 リサーチデザイン部 玉木健一

          

こんにちは。インテージの玉木です。
元々関東出身の私ですが、関西に転勤になり7年目に突入。最近では、東京出張の時に食べる定食屋の味噌汁が「濃い」と感じるようになってしまいました。
今回は、そんな味噌汁について、地域差を中心にいろいろと見ていきたいと思います。



まずは、京浜・東海・京阪神の3地域における味噌汁の出現状況を、インテージが調べている1,260世帯の食卓調査「キッチンダイアリー」で確認してみます。


味噌汁の食卓出現状況に差はあるのか?

どのエリアも味噌汁のTI値が最も高いのは夕食、最も低いのは昼食という点は同じですが、三食(朝食/昼食/夕食)ごとにTI値が最も高いエリアは異なっています。最もTI値の高い夕食では京浜エリア、朝食では東海エリア、昼食では京阪神が最も高い値を示しています。


東海エリアは、他のエリアに比べ、朝食に味噌汁が多く出てくる事が確認できますが、各エリアでは、どのようなメニューが朝食に登場しているのでしょうか?キッチンダイアリーで、さらに確認してみます。
※TI値:商品の食卓出現頻度

朝食における味噌汁のTI値が最も高い東海エリアでは、白飯のTI値が高く、朝食からしっかり”ご飯に味噌汁”という家庭が多いと推察できます。一方で、京浜エリアは生野菜・野菜サラダのTI値が高いという特徴がでています。朝食における味噌汁のTI値が圧倒的に低い京阪神エリアは、朝食のメニューに強い特徴が出ています。食パン(トースト)や菓子パン・総菜パンといった、パン系のメニューが他のエリアよりも高い傾向にあり、3エリアの中では最も朝に白飯を食べないエリアとなっています。



続いては、夕食に出てくる”汁物”のデータを確認していきます。

どのエリアも味噌汁が圧倒的ですが、味噌汁のTI値が最も低い東海エリアは、すまし汁、豚汁、野菜スープ、卵スープ等のTI値が他のエリアよりも高く、他のエリアよりも汁物のバラエティが豊富なエリアであると推察できます。



味噌汁自体の食卓出現状況や、その他のメニューについては前章でお伝えした通りですが、味噌汁に入っている”具材”にエリア間の違いはあるのでしょうか?キッチンダイアリーで、さらに確認していきます。

どのエリアも利用率1位はわかめ、2位はねぎ・長ねぎというのは同じですが、3位から顔ぶれに違いがでています。
京浜と東海エリアは、味噌汁に使われている具材のランキングが殆ど同じとなっており、3位が大根、4位たまねぎ、5位じゃがいもと同じ顔触れが続きます。一方で、京阪神エリアは3位にたまねぎがランクインしており、他のエリアで3位の大根をたまねぎが上回っています。更に京阪神では5位に、にんじんがランクイン。にんじんは京浜や東海エリアでは8位に留まっており、京阪神エリアでは、にんじんが味噌汁の具材として特徴的に使われていると言えます。
使われる味噌の種類や具材等の違いが出る味噌汁の実態は、そのエリアの特徴を理解する有益な情報だと感じています。


玉木 健一(たまき けんいち)
大学卒業後、2006年 株式会社インテージ入社。
入社以来、食品・飲料・化粧品等の消費財を中心としたデータ集計・分析業務を担当。


当該コンテンツは、担当コンサルタントの分析・調査に基づき作成されております。