コラム・事例集

公開日時
2017/04/21 00:00:00
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【 六次産業化 】6次産業化優良事例 Vol.1:株式会社コッコファーム

この記事の執筆者
野村アグリプランニング&アドバイザリー株式会社

             

熊本県菊池市にある株式会社コッコファームは、次世代型道の駅として、物産館やレストラン、またコミュニティホールやインキュベーションオフィス等を兼ね備え、年間100万人以上が来場する「たまご庵」がある。今回は株式会社コッコファームの6次産業化の成功のポイントについて解説する。

九州全域から訪れる「看板商品」

株式会社コッコファームは養鶏事業を展開しており、その主力商品である卵は収穫後に保存するための農薬を使用せず、また遺伝子組み換えをしていないとうもろこしを飼料にしている。また、採卵後最短1時間で店頭に並べられる仕組みを構築しており、「安全・安心・新鮮」な卵を提供している。MS~LLサイズまで4サイズの卵が段ボール箱にぎっしり詰まった3kg1,234円の「朝取りたまご」は大人気の看板商品となっており、九州全域から代表者が車で来場し、中には10箱以上を購入して車に積んで帰り、地元で分けたり、お裾分けをする「代表買いの大量買い」が定着されている。看板商品の「朝取りたまご」の他にも、ひびの入った卵のバラ詰め商品や割れた卵の中身だけの加熱調理用商品等、多様な卵商品が取り揃えられている。
「たまご庵の「看板商品」」

地元の生産者との連携による充実した「品揃え」

「たまご庵」が人気である理由は看板商品があるだけではない。当社は地元の生産者250名と連携し、生産者は毎日、その日に収穫した新鮮な農産物を物産館に持ち込み販売している。お客様は主力商品の卵とともに、生産者がこだわって栽培した野菜も一緒にまとめて購入することができる。また、当社は自社で栽培した国産バナナも販売している。バナナの育成にはカルシウムが必要であるが、卵の殻にはカルシウムが多く含まれており、自社の卵を活かした循環型農業を実践している。
近年では卵や農産物の生鮮素材だけではなく、惣菜事業にも力を入れている。自社の卵や地元の生産者の栽培した農産物を使用した惣菜も販売しており、当社の社員である主婦が考案した卵焼きをまるごと包んだのり巻きも人気商品となっている。主力商品だけではなく地元の生産者とも連携し、またお客様の利用シーンに合わせた商品提案もすることにより多様なニーズにも対応している。
「コッコファームの豊富な品揃え」

「地域との共生」を目指した多様な交流イベント

「たまご庵」では毎月20日は「卵の日」として「卵の詰め放題」イベントを開催している。網の袋にどれだけ卵を詰められるのかというイベントであり、朝から行列ができるほどの人気である。また最後は袋を結ばなければならず、「何個詰められるか」だけではなく、「あと1個詰められるか、卵が割れないか」というわくわく感・スリル感が大人から子供まで老若男女を虜にしている。また「卵の詰め放題」イベントの他にも、目玉焼きの無料試食会や規格外の卵の計り売り、季節に合わせたイベント等、定期的にイベントを開催することによりお客様が来るたびに違う刺激を味わえる仕組みを作ることにより、生産者と消費者が交流できる「地域の共生」の場となっている。
「交流イベントによる「地域との共生」

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