アグリウェブ読者の皆さまこんにちは。JA三井リース株式会社です。
Vol.1〜3では、農機具リースのメリットや特徴などを解説してきました。Vol.4〜6では少し内容を発展させて、リースの具体的な契約方法について解説していきます。
前回までのコラムはこちら(第1回目コラム、第2回目コラム、第3回目コラム)
■リース終了後の選択肢
リースで購入ってどういうこと?と思っている読者がたくさんいらっしゃると思います。
Vol.4ではリース終了後に、農機具を「返却するリース」と「購入できるリース」について解説していきます。農機具リースはいつまでも自分のものにならない。そんな皆さまのイメージが、このコラムを読めばひっくり返ることでしょう。
通常のリース契約
まずは通常のリース契約について解説します。
通常のリースは契約終了後に2つの選択肢があります。
①リース会社に返却をする
契約が終了したら、リース物件をリース会社に返却します。返却された農機具はリース会社が廃棄等の手続を行います。
②リース契約を1年間延長する(再リース契約)
リース契約終了後も農機具の使用を続けたい。そんな時は再リース料を支払うことでリース契約を1年間延長することができます。再リース料の金額は、元のリース契約における年額リース料の約1/10が一般的です。再リースは1年単位の契約で、特に回数制限はございませんが、毎年再リース料をお支払いいただくことになります。
リース契約終了を機に最新鋭の機械に更新することができますが、①②いずれの選択肢を選んでも農機具がご自身の所有物にはなりません。
購入選択権付リース
続いて、契約時にあらかじめ将来の買取価格(「残価」ともいいます)を設定し、リース終了後にリース物件を購入できる契約について解説します。こちらもリース終了後は2つの選択肢があります。
①残価で購入する
リース終了後に、あらかじめ設定していた残価をお支払いいただくことでリース物件を購入することができます。もちろん購入後はご自身の所有物となるので、自由に農機具をご使用できます。
②残価をもとに再びリース契約をする(二次リース)
リースを継続したい、もしくは一括で残価のお支払いが難しい。そんな時は残価を元にリース料を算出して、再び複数年のリース契約(二次リース)を組むこともできます。また、二次リースの際に再び残価を設定しておくことで、二次リース終了後に農機具を購入することもできます。
このように、購入選択権付リースでは、リース契約でありながら最後には農機具を購入することができるのです!
■2つの契約の使い分け方
最後にそれぞれの契約の使い分けについて、事例を交えて解説します。
通常リースの導入事例
・メンテナンスコストがかさむコンバインの導入事例
コンバインをリースで利用している水稲農家Kさんの事例です。
Kさんは自己所有が最良と考え、減価償却が終わってもコンバインが壊れるまで使用し続けていました。しかし、毎年のメンテナンスコストがかさみ、故障で作業が中断することもしばしばありました。
そこでKさんは、通常のリース契約でコンバインを導入しました。自己所有ではないリース物件であれば、リース期間の終了が機械更新の後押しとなるため、メンテナンスコストがかさむ前に機械を更新するサイクルが作れます。Kさんは7年でコンバインを更新する循環を作り、整備費用の低減や、高性能機械の導入による作業効率アップにつながったのです。
一定の稼働時間を越えて使用するとメンテンナンスコストがかさむ農機具、陳腐化や技術革新が速い農機具などは「リース期間=更新サイクル」とする通常リース契約がおすすめです。
購入選択権付リースの導入事例
・長く使えるフォークリフト
フォークリフトをリースで導入したキャベツ農家Mさんの事例です。
Mさんは生産規模拡大に向け、借入枠を温存するために、フォークリフトをリースで導入することにしました。それまで使用していたフォークリフトは30年以上使用していたため、新しくリースで導入する場合も長く使用したいと考え、最終的には自身で所有できる購入選択権付きリースで契約しました。
上記のように農機具の使用実態や想定使用年数に合わせて、契約方法を選ぶことができます。どちらの契約方法が最良かお悩みの方はお気軽にJA三井リースにご相談ください!
次回のvol.5ではリース期間の選択と、それに伴う農業経営への効果について解説していきます。ぜひ楽しみにお待ちください。
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