アグリウェブをご覧の皆さん、こんにちは。渡辺パイプ株式会社です。
私たちはビニールハウスのメーカーであるとともに、設備や栽培技術を含めた総合提案によって、お客様の笑顔のために、ニーズにお応えできる企業を目指しています。
本連載では、農業経営を営む方々が安心して栽培し、農業経営が少しでも豊かになるような情報発信をしていきたいと考えています。
渡辺パイプのグループ直営農場である「げんき農場 羽生」(埼玉県羽生市)では、最新の温室設備の開発・運用実践のみならず、実際にイチゴの栽培・出荷・加工品販売事業までを行い、一農業経営体としてイチゴ農場の経営にチャレンジしています。
そこで今回は、近年多方面から注目を浴びている、人気のイチゴについてご紹介いたします。
イチゴはいま、もっとも旬の果物です
10,000人以上を対象にした果物に関する消費者アンケート(※1)において、イチゴは、「好きな果物」のトップに君臨しています。
また、総務省による過去30年間の「国民1人あたりのフルーツの年間支出金額」においても「りんご」「みかん」とともに、イチゴはベスト3の位置を常にキープ。
安定して消費されていることから、イチゴは「スイーツの定番」としての存在感が定着しています。さらに近年、市場競争によりさまざまなイチゴが登場したことで、高品質&高額な「プレミアムイチゴ」の人気が確立されています。
また、国内だけでなく海外においても「日本のイチゴ」ファンが増え、高品質なイチゴに対する世界的な需要が高まるなど、今後さらなる市場拡大が期待されます。

イチゴの栽培方法について
イチゴの栽培方法には高設と土耕の2種類がありますが、渡辺パイプとしては高設栽培をおすすめしています。
高設栽培は土づくりなどの手間暇がかかる作業がなく、また、腰をかがめずに立ったままの姿勢で作業ができるので、体の負担が軽減されます。
さらに地面から切り離されているため、土壌由来の病害虫を抑制できるなど作業環境を改善しやすく、収量の安定につながります。
①本圃での栽培について
本圃ハウスでは、環境制御装置等を活用することで手間や労力が軽減できるだけでなく、より効率的なイチゴ栽培が可能になります。以下では、本圃ハウスに必要な設備の一部をご紹介します。
・ハウス
ハウス内の温度・湿度・日射をコントロールすることにより、1年を通して安定した生産ができます。

・栽培システム
あらゆるハウスに設置可能な標準のパイプベンチタイプと、見た目と作業効率を重視したハンギングタイプなどがあります。

・防除設備、資材
害虫の侵入を防ぐ防虫ネットや、イチゴの大敵であるうどんこ病抑制効果のある紫外線ランプを装備することで、イチゴ栽培にかかるリスクを軽減します。

② 育苗について
安定したイチゴ栽培は良い苗づくりから。育苗は苗半作どころか苗7分作というほど大切な作業です。
良い苗を育てることで、定植初期から後半まで安定したイチゴ栽培ができます。
苗が良くないとその状態が栽培後半まで続き、結果収量、品質共に低下する可能性が高くなります。

・イチゴ育苗に最適な環境作りができる設備
イチゴの育苗に必要な設備をひとつずつ選ぶのは初めてだと難しいと思います。
現在は、育苗に必要なビニールハウスと栽培設備が一括で導入できるパッケージ製品もあります。当社製品ですと、「ガイアナーサリー」というものがあります。
ガイアナーサリーとは、パイプハウスと自動灌水制御盤や育苗ベンチ等の各種設備、及び、親苗や防除機器といった資材をフルセットで購入できる渡辺パイプオリジナルのイチゴ育苗プラントです。

もっと詳しくイチゴ農場の経営や栽培について知りたいという方は是非、施設園芸の指針を示すカタログ「Rakuchin Compass(らくちんコンパス)VOL.02」をご覧ください。


イチゴ農場の経営や栽培における重要なポイントを、自社農場での経験も踏まえながら分かりやすく解説しておりますので、既に栽培をしている方にはもちろん、これから農業を始める方にもおすすめの一冊となっております。
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https://www.sedia-green.co.jp/customer/catalog.html
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【本コラムの執筆者】
当該コンテンツは、担当コンサルタントの分析・調査に基づき作成されています。
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