こんにちは。インテージの玉木です。
気温も上昇し始め(これを書いているタイミングは6月上旬です)これから本格的に夏に突入という時期になりました。我々大人には残念ながらあまり関係ありませんが、子どもたちは”夏休み”に突入!
学校で食べていたお昼ご飯を自宅で食べるため、家庭内の昼食にも大きな変化が出る季節になります。
今回はそんな8月の食卓事情をデータから見ていきたいと思います。
夏休みの8月。家庭での喫食率に変化はあるか?
まずは17歳以下の子どもがいる世帯での喫食率(世帯内の全人数の内、何人が食卓に参加しているか?)をインテージが調べている1260世帯の食卓調査「キッチンダイアリー」で月別に確認してみました。
やはり子どもたちが夏休みに突入している8月は、昼食に子どもが参加する機会が増加するためか喫食率が60%を超え、1年で最も喫食率が高い月となっている事が確認できます。最も家庭での昼食喫食率が低いのは6月となっていますが、6月は国民の休日も無く、日中に会社や学校へ出ている確率が高いためと推察できます。
8月の昼食にはどんなメニューが上昇するのか?
では、そんな8月と6月では昼食のメニューにどのような差が出ているのでしょうか。引き続き「キッチンダイアリー」で確認したいと思います。
6月と比較した時に、「そうめん・冷麦」が8月に大きくリフトするのは季節性と見た方が良さそうですが、「オムライス」や「たらこパスタ」、「チャーハン」、「ピザ」といった単品でお腹を満たせるメニューのTI値が大幅に上昇しており、育ち盛りの子どもたちに対応した料理を出している様子が伺えます。
また、興味深いのが6月の昼食でTI値がリフトしているメニューです。「たくあん」や「ふりかけ」、「キムチ」や「納豆」等、白飯のお供になるような小さなおかずのTI値が高い事が確認でき、子どもがいない時の昼食は、白飯+白飯のお供等で簡単に済ませているシーンが想像できます(白飯のTI値も8月と比較して6月は約1.3倍)。
子どもの年齢によりメニューの差はあるか?
では、子どもの年齢(末子年齢)により、昼食に出てくるメニューの特長はあるのでしょうか。引き続き「キッチンダイアリー」で確認してみます。
上の数表を見ると、末子年齢によって食卓に出現するメニューに違いがある事が分かります。
幼稚園児の年齢である3-5才の子どもがいる家庭では、「おにぎり」や「カレーライス」といったご飯系のメニューのTI値が高いという特徴が確認できますし、小学校低学年にあたる6-8才の子どもがいる家庭では「焼きそば」や「醤油ラーメン」といった麺類のTI値が高まっています。高校生にあたる15-17才になってくると「から揚げ・竜田揚げ」や「野菜炒め」といった大皿で出てくるようなメニューのTI値が高まっている事が確認できました。
子どもがいない時は「白飯をおいしく食べられるご飯のお供でササっと」、子どもがいる時は「子どもの好み&満腹になるメニュー」を考え、食卓をコントロールしている母親の対応が食卓実態からも見えてきます。
当該コンテンツは、担当コンサルタントの分析・調査に基づき作成されています。
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