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(岐阜県恵那市農政課)
恵那市は岐阜県の南東部にあります。市の面積50,424haのうち、農地面積は3,310ha(6%)で、水稲が盛んな地域です。中山間地域特有の昼夜の温度差のある気候、清らかな水で育まれた「恵那コシヒカリ」を含む「美濃コシヒカリ」は、日本穀物検定協会が行う米食味ランキングで、令和3年産から3年連続で「特A」を獲得しました。
ほかにも東美濃夏秋トマト、夏秋ナス、冬春イチゴ、栗、自然薯などが栽培されています。
はたらく、たべる、くらす、まなぶ
恵那市は、“はたらく” “たべる” “くらす” “まなぶ”を施策の柱とし、“たべる”については地消地産と食と農の連携強化に取り組んでおり、農業振興には特に力を入れています。
こだわりのある農産物を生産している農家と消費者が直接交流できるマルシェの開催や、市内産農産物をふんだんに使用した給食の提供など消費者を意識した農業を推し進めているほか、最近では味噌や酒、漬物など市内の発酵食を活かしたまちづくりにも取り組んでいます。
新規就農者をサポート
新規就農者は年に2名程度でUターンやIターンで就農する人などさまざまです。
夏秋トマトや冬春イチゴ、栗に対する支援が充実しており、指導・サポート体制も整っていることから、希望者は国や県の支援制度を活用しながら、生産設備を整備し営農を開始するのが一般的です。
基本的な技術の習得や生産活動に必要な機械設備の導入、就農後も関係機関による訪問指導など、手厚いサポートを受けることができるため、安心して栽培に集中でき、十分な収量を確保して秀品率を高めることで、安定した所得を得ることができます。
しかし、中には生活に必要な所得を安定して確保することができない新規就農者もいます。栽培技術が未熟で収量が少ない、販路が確保できないなど原因は個人によって違いますが、いずれも農業を始める前の事前準備が足りないことが多いように感じます。
