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(まんぷく農園 増宮 雄一)
私は農業とは無縁な生活をしてきて就農しましたが、完全にゼロからのスタートでした。今は静岡県磐田市で海老芋農家をしています。
農家になるといっても、いきなり野菜を作るわけでもなく、実際にやることは企業して経営するのと変わらない準備が必要です。今回は、研修中、そして就農してからもお世話になっている補助金についての3つの学びを共有したいと思います。
学び①:正確に説明できる人から聞く。
準備の間も心のどこかで引っ掛かるのが、お金の話です。
農業を行うにあたって、収支が実際どのくらいになるのか、その所得で生活していけるのか・・と悩みは消えません。研修中の期間と農家としてスタートしてからまともな売り上げが出るまでの間の生活費をどうにかしないといけません。
「就農準備資金・経営開始資金」という国の補助金制度があり、研修中でも年間で最大150万円補助されますので、心配事を大きく軽減してくれます。こういった補助金は有効に使いたいところです。この補助金というのはまずどういうものなのかを知るのも一苦労です。
例えば、「就農準備資金・経営開始資金」をネットで検索すると農林水産省と各地方自治体のページが上位にヒットすると思いますが、どれもわかりにくいです。頑張って大雑把な情報が得られても、自分は対象となるのかなど細かいところがよくわかりません。文書も書籍などとは違って読みにくい上に複数のファイルやリンクで提供されるので、欲しい情報がどこにあるのかわかりません。
無理して独学で学んで間違った理解でトラブルになるよりは、窓口に逐一聞きに行くのがベストです。
学び②:書類作成は想像以上に時間がかかる。
補助金を申請するために書類の準備が必要です。
