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(石川県『菜園生活 風来』西田栄喜)
自称日本一小さい農家の菜園生活 風来(ふうらい)が25年続けてこれたのは、まさに ネット販売のおかげです。以前書いたように インターネット販売の世界もそれぞれの店舗から商店街 (モール)そして大型店舗(Amazon)といった寡占の流れもありますが、それでも地方の家族経営しているところが、日本全国また世界中に販売できるのは無限の可能性に繋がると思います。
小規模農家とネット販売の親和性
そんな小さい農とネット販売の相性のよさをこれまでの経験から挙げていくと
・リアル店舗と比べて 出店費用が格段に安いということ
・全国に届けられること
・宅急便の集荷があるので配達に行かなくて済むこと
・注文が入ったものを販売するということでいわゆる予約販売になるので、野菜セットもその日に必要な分だけ収穫すればいいので、店頭販売と比べてロスが少なくなるということ
・こだわりを伝えることができる
・パッケージのデザインにそれほど こだわらなくてもいい
・宣伝費用が格段に安い
もちろん誰でもできるということは、それだけ競争が激しいということですし、資金があるほど有利なのはリアルの世界と変わりません。ただリアルと比べてその費用対効果の幅は少なく、アイディア次第で対等になれます。(販売量が違うので対等になる必要もないとも思いますが)
風来のネット販売
風来で心がけてるのは、畑の雰囲気ごと届けるということ。風来初期の頃、近くのスーパーで委託販売していたのですが、どれほど近所でも風来のものだということはあまり意識されることなく、想いを伝えることはできませんでした。それがネット販売だと伝えることができます。
あと風来の場合は漬物などに張るラベルシールも自分で作っています。店頭販売ですとデザインやパッケージで大きく左右されますが、それほどこだわる必要もなく、どちらかというと中身重視になります。ラベルが手作りできることで新商品を開発した時もすぐに作成してリリースすることができます。
そして大手にできなくて、個人だからこそできるのが、個を出すということです。情報過多の時代だからこそ文字通り地に足のついた情報に強みがあります。一次情報の塊である農家にとってそんな意味でも相性がいいと思います。
風来におけるスモール メリットはネットがあってこそ築いてこれたのだとあらためて実感しています。
小さい農家のネット活用
双方向性が瞬時にあるということ
