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(石川県『菜園生活 風来』西田栄喜)
インターネットの普及で膨大な知識が手に入る時代になりました。AI もさらに進化普及して知識はもっと簡単に的確に手に入るようになるでしょう。
そんな時代だからこそ私は「知恵の販売」をすすめています。以前より「 農業は足し算、加工は掛け算、 知恵の販売は自乗」と言っていたのですが、この流れはさらに加速していくと思います。
圃場の面積に比例して増えるものと”そうではないもの”
自称・日本一小さい我が菜園生活 風来は30 アール で生計を立てています。コンパニオンプランツや少量多品目、半不耕起栽培 による野菜の短期切り替えなど様々な 工夫はしてますが、 収穫できる量には限りはあります。いろいろな農業資材も出ており、また農業技術の差で単収の違いはあれどやはり収穫量は面積に比例します。そしてそんな 農産物の単価 ×販売量が売上になり、そこから経費を差し引いたものが利益。
そして農業の場合、その経費も面積に比例します。面積が増えれば増えるほど使用する肥料や農薬が増え、そして農業機械も大型化し人件費も増えていきます。そういった意味でも農業は積み上げ式の足し算と言っています。それに対して加工品は原材料を元に価値を何倍かに増やすことができます。また保存期間を長くできることも生鮮品を比べ販売の面でも有利になります。我が風来も加工がなければここまでやってこれませんでした。
収量が少なくともそこにテコをかけて大きくすることができる。そういった意味で加工は掛け算と言えるかと。ただ加工においても メインの原材料は自前で用意できたとしても 副材料や調味料、包装袋などの消耗品は出す量に比例していきます。
教室で農家の知恵を販売
そして 知恵の販売、ここで言う知恵の販売とは一番シンプルなスタイルが教室です。 漬物教室、栽培教室、郷土料理の教室などなど。知識と違うのは知恵は経験則であるということ。 実際に経験を積み重ねてきた人が身体知で伝える。このあたりはネットで調べて身につくものではないですし(ネットで修練を加速することはできます)AI時代でも充分生き残っていけるものだと思います。
そして知恵の販売は元がとても小さくてもできますし、広がり方によっては何倍にもそして何十倍にもなります。農業はまさに 経験則の塊 なので、この知恵の販売にこそ可能性があると思ってます。
コロナ禍を経て感じたオンライン×知恵の販売の可能性
ここ最近で 知恵の販売の可能性を改めて感じたことがあります。
