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AgriweB事務局から「しくじりをコラムにしてほしい」との依頼を受けて振り返ってみました。当然、いっぱいありますね。何なら農業始めたことがしくじりって言えそう。その中でテーマを決めるなら・・・ しくじりをコラムにしてほしいと依頼を受けて振り返ってみました。
『農業をあこがれで始めて、所得目標をおろそかにしていたこと』
このテーマになりました。私の経験を読んでください。
小面積でも早く農業を始めたかった
私が農業を始めるきっかけは動画配信サイトで見た農家へのあこがれです。ありがちな失敗例と思いませんか?私もそう思いますし、当時もそういう話はもちろん聞こえていました。なんとかなると思っていたんですね。あこがれたのは有機とか自然農とかキラキラしたのではなく慣行農業でした。安心安全な農産物を高い品質・収量でとることに没頭する。そのためには朝早くから働くことをいとわないし、農薬・除草剤も安全の基準に従って使うことをためらわない。
そんな没頭する生活に魅力を感じました。品質・収量を上げることに没頭する。サラリーマン生活よりなんて充実した生活だろう!ってね。
所得については、日本には生活している先輩農家さんがいますし、農業に没頭して高品質高収益を達成してれば大丈夫でしょという認識でした。今から思えばこういう認識ってことですけど、実際は考えてないって感じですよね!もう農業早く始めたいという気持ちで、あとはなんとかなるでしょって程度に考えていましたね。文章にすると恥ずかしいです。
で、この気持ちでどうやって農業を始めたかっていうと、小面積からってなったんですよね。農業へのあこがれですから、早くやってみたかったんですね。規模拡大は必要だろうけどそのうち考えるってね。やっぱり恥ずかしい考えですけど真面目に考えていました。いや考えていませんでしたかな?
栽培しながら規模拡大はむつかしい
そしていざ農業を開始したところ栽培はうまくいきました。動画や書籍などで勉強していたのもありますし、地元の先輩農家・JA・県の普及所の助けもあり、満足いく収量でした。でも一人でやる農業面積では生活費はまかなえないです。わかっていたけどやっぱりねって感覚でした。2年目から規模拡大をしようって考えました。
でも栽培しながら規模拡大ってむつかしいです。日々の栽培収穫があるとどうしても自分の目はそっちに向いてしまうのに、土地をさがし、人をさがし、販売先をさがす。全部がうまくいかないと規模拡大につながりません