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(石川県『菜園生活 風来』西田栄喜)
ゼロから農家になって25年。ここまで続けてこれたのはお袋さんから引き継いだ 味ノート、そして小回りを利かせて色々なことに挑戦したことが大きいです。 本当にいろんなことをやってきました。野菜セット、漬物販売はもちろん、ハーブ、野菜苗の販売、畑ヨガ、料理教室、オンライン教室、鍋セットなどなど。
ただいろんなことをやりつつも「農のよさを伝える」というところはブレませんでした。そこには風来の背骨とも言える精神的支柱があったからです。それこそが私の「志」になります。
そんな「志」を学べたことは私の人生においても宝になっています。「志って学ぶもの?」と思われる方も多いかと思いますが、2004年度に1年通った「青年塾」はまさに「志」とは何かを学び実践する場でした。「青年塾」はPanasonicの創始者である松下幸之助翁が晩年に「志ある政治家を育成しよう」と立ち上げた「松下政経塾」で長年塾頭を務めた上甲晃氏が「志ある政治には志ある国民も必要」という想いから55歳の時に立ち上げた私塾になります。
志(今後4回の連載に分けてお伝えしていくもの)
私がそのことを知ったのは遠方に住む農家の先輩が青年塾に通われていていいところだよと教わったからです。そんな青年塾に興味を持ったところ、この連載でもよく出てくる私の直系の先輩でもあるご近所の「23世紀型 お笑い系百姓」林農産代表、林浩陽さんが青年塾1期生であることを知りました。
そこで林さんに相談にいったところ「青年塾は1年通うのは大変だし単発で参加もできるので無理して塾生になる必要はないんじゃない」と言われ拍子抜けしました。実際に入塾してから林さんの言っていたことがよく分かりました。青年塾は日本全国現地現場で学ぶのが基本で2泊3日の講座が10回ほどあり、自営業者としては参加するだけでも大変なものだったからです。
2004年に8期生として学ぶことになった「青年塾」は「志」を学ぶ場。 と言っても 漠然としてますよね。私もどんなことをやるのだろうと思ってました。そしてまずは「志」とは何かを分かっているようで分かっていませんでした。
そんな「青年塾」には「 志ネットワークの誓い」があり、その内容は以下になります。
しかしそんな入塾に背中を押してくれたのが妻でした。先述した遠方の農家の先輩が上甲晃氏著書の「志のみ持参」を贈ってくれてたのを読んだ妻。自己啓発的な本はほとんど読まない妻が「この方が代表を務めている塾なら通ってもいいよ」と。
本の中には「 知識も大事だけれども、知識はしょせん道具だ。どんな立派な道具を持っていても、それをつかいこなす自分自身が人間として成長しなかったら、立派な道具も宝の持ち腐れだ」「まず毎朝早起きして、しっかりと身の回りの掃除をすることから」とあり、そんな実践することに重きをおいた姿勢に妻の心が動かされたのかもしれません。
後押ししてもらい2004年3月に青年塾8期生として入塾。1年かけて「志」を学ぶことができました。
2004年に8期生として学ぶことになった「青年塾」は「志」を学ぶ場。 と言っても 漠然としてますよね。私もどんなことをやるのだろうと思ってました。そしてまずは「志」とは何かを分かっているようで分かっていませんでした。
そんな「青年塾」には「 志ネットワークの誓い」があり、その内容は以下になります。
