(『バイヤーズ・ガイド』編集発行人 永瀬正彦)
今回は前回の『FCP展示会・商談会シート』表面の書き方に引き続き、裏面の書き方についてチェックしていきましょう。裏面は企業情報となり、大きく「出展企業紹介」「生産・製造工程アピールポイント」「品質管理情報」の大きく3つの項目に入力することになります。
生産・製造工程アピールポイント
原料の受入から出荷まで工程の流れをフローチャートで示そう!
FCP展示会・商談会シートの裏面で皆さん書くのが苦手とされているのが、シート中段の「生産・製造工程アピールポイント」と下段の「品質管理情報」になります。
「生産・製造工程アピールポイント」は、バイヤーが“何を目指している会社か? 質の良い商品を安定的に供給できるか?”についてチェックするための項目です。
本項目では生産・製造工程を、原料の受入から出荷まで工程の流れをフローチャートで示すのが理想的です。HACCP(ハサップ)※を取得していれば、フローチャート対応可能な方が多いでしょうが、難しいという方は受入から出荷までの工程を矢印で画像とキャプション(説明書き)で示しても構いません。
下部の写真欄は、バイヤーが現地視察・工場見学しなくても安心できるよう、「製造ライン」「人(服装)」「商品」の写真を入れることで、実際に訪問しなくても衛生管理の状況がうかがえます。
※HACCP(ハサップ):「Hazard(危害)」「Analysis(分析)」「Critical(重要)」「Control(管理)」「Point(点)」の5つの単語の頭文字に由来する、衛生管理の手法。
品質管理情報
食の安全性を担保できるか? バイヤーに安心を与えられるか?
最後の「品質管理情報」では、バイヤーに対して“食品の安全性を担保できるか? 衛生管理・危機管理で安心を与えられるか?”について記載します。
以下の表を参考にしながら、ご自身の取り組みと照らし合わせて記載してみましょう。以下表と照らし合わせてみると、自社の品質管理の状況(強み・課題等)もきっと見えてくるはずです。浮かび上がってきた課題は解決することで、次の段階にステップアップできるはずです。万全の品質管理を目指しましょう!
■ 商品検査の有無 衛生管理に係る検査項目につき検査結果を示し、製造現場、生産現場の安全性を示す。 (例) ■ 衛生管理への取り組み 製造現場・生産現場が、安全かつ適切な食品を供給し、危害の発生を防止するための体制が整っていることを示す。 (例) 従業員の管理 : 体調の確認、けがの有無、服装や入室時の取り決め、専門家による講習など 施設・設備の管理 : 清掃、整理整頓、メンテナンス、5S の徹底、メーカーサポートなど ■ 危機管理体制 緊急時(事件及び事故発生時)における、社内体制やお客様とのコミュニケーション方法の取り決め等。 ※緊急時における担当者と連絡先・原因究明を容易にする情報(原材料情報、品質検査記録等)の記録及び管理方法。 (例) |
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