コラム・事例集

公開日時
2017/12/15 00:00:00
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【SNS】ソーシャルメディアを理解し、世界にアプローチを!

この記事の執筆者
ソリッドインテリジェンス株式会社 金子直樹

   

はじめまして。ソリッドインテリジェンス株式会社の金子です。
ソリッドインテリジェンスでは、ソーシャル・ビッグデータと呼ばれる世界中のソーシャルメディアに広がる口コミなどの投稿情報を基にして、訪日外国人観光客の調査や海外市場の分析、海外進出に向けたコンサルティングなどのサービスを提供しています。
今回のコラムでは、農業に関わる方々に向けて、「そもそもソーシャルメディアって何?」「どんなソーシャルメディアが使われているの?」「ソーシャルメディアの分析って何ができるの?」ということをお伝えてしていきたいと思います。


1. ソーシャルメディアとは何か?

Facebook、Twitter、LINEなどのサービスを日本でも多くの人が利用するようになり、「ソーシャルメディア」や「SNS」という言葉は一般的になってきました。ここでは、このソーシャルメディアとはそもそも何なのか、SNSとはどう違うのかということをここで改めてみていきたいと思います。
「ソーシャルメディア」は“ソーシャル(社交性)”かつ、双方向で情報のやりとりが可能なインターネット上のサービスやウェブサイトの総称のことです。不特定多数の人に同じ情報を一方通行に与える「マスメディア」(テレビ、ラジオ、雑誌や新聞など)とは対極にあります。ソーシャルメディアは、個人が自由に情報を発信すると同時に、情報の発信者は他人の情報の受信者にもなることが可能で、ユーザー同士が主体となってコンテンツを形成しているのが特徴です。具体例としては、電子掲示板やブログ、動画共有サイトなどがあげられます。
その「ソーシャルメディア」の中にあるカテゴリーの一つが「SNS」です。「SNS」とはsocial networking service(ソーシャルネットワーキングサービス)の略で、友人や家族、同じ趣味を持つ人などとの人と人のつながりをメインにコミュニテイーを形成し、つながった人々と情報共有やコミュニケーションを取ることを重点においているサイトやサービスのことを指します。Facebook、LINE、TwitterなどはこのSNSに含まれますが、最近ではソーシャルメディアである電子掲示板やブログ、動画共有サイトなどもサービスが複雑化したり機能が追加されたりして、SNS化しているものも多くなっており、その境界線は曖昧になってきているのが現状です。このブログでは、サイトによってカテゴリー分けの議論がされることもあるので、これら全てを含めた総称として「ソーシャルメディア」という言葉で表現していきます。
それでは、世界ではどのようなソーシャルメディアが主に使われているかみてみましょう。

2. 世界で使われている主要ソーシャルメディア

ソーシャルメディアやコンテンツマーケティングの情報サイトであるDream Growによると(表1)、2017年10月現在、世界でもっとも使われているソーシャルメディアはFacebookで、世界での利用者数が20億人を超えています。また、動画配信サイトのYouTubeは15億人、写真共有サイトであるInstagramは7億人、つぶやきを投稿するTwitterは3億人を超えています。世界で使われているトップのソーシャルメディアは日本にもなじみのあるものが多く、また、ソーシャルメディアがもともとアメリカから発展したことから、アメリカ発のソーシャルメディアが世界に普及しています。
一方で、ある限定された地域だけで人気のソーシャルメディアもあります。例えば、日本で高い人気を誇るLINEはアプリの利用者が世界で月間2億人を超え、日本以外にも、台湾、タイなどのアジア地域に普及しつつあります。LINE以外にも一部の地域や国で使われ、各国に特化したソーシャルメディアは世界中に存在しています。
表2は、アジア圏の各国でよく利用されているソーシャルメディアの一例です。インターネットの検閲が厳しく、国外のソーシャルメディアが使えない中国では、Weibo(ウェイボー)と呼ばれる中国版TwitterのようなサービスやWeChat(ウェイシン)というLINEに似た無料メッセージャーアプリが人気で広く利用されています。同じく中華圏の台湾ではFacebookが大人気であることに加え、Pixnet(ピックスネット)というブログサービスが人気であり、台湾人の約3人に1人がこのPixnetを見ていると言われています。また、韓国では、検索サイト大手のNAVER(ネイバー)が運営するSNS「NAVER cafe(ネイバーカフェ)」が人気です。そして、タイでは、電子掲示板の Pantip(パンティップ)が絶大な人気を誇っており、タイ人の情報収集、話題作りに活用されています。ソーシャルメディアを活用したマーケティングや、情報発信・情報収集では、国によって使われているソーシャルメディアの違いを深く理解する必要があると言えるでしょう。

3. “ソーシャルリスニング”とは?

世界に普及するソーシャルメディアですが、情報発信やコミュニケーションのツールとしての活用以外に、“ソーシャルリスニング”という活用方法にも注目が集まっています。
ソーシャルメディア上には、何億人という人々の発信・コミュニケーションが、膨大なデータとして蓄積されています。このソーシャルメディア上の情報は、昨今言われている「ビッグデータ」というものの一部で、その中に消費者や生活者の率直な意見や感想など、人々の本音が数多く眠っており「宝の山」と言われることもあります。ソーシャルリスニングは、こうした「宝の山」から、顧客が持つ商品・サービスのイメージや、消費者の隠れたインサイトなど、価値ある情報を発見する手法のことを指します。例えば、民間企業では、自社製品の改善点の掘り出し、従業員の投稿監視、製品の需要予測などを、膨大なデータの中から調査・分析を行い、その結果を基にして、これからのマーケティングや改善、プロモーション施策などに活用している企業も増えてきています。

また、近年、農業の分野でもこのソーシャルリスニングが取り入れられています。例えば、京都府では、ソーシャルメディアを活用したコメの消費嗜好の解析を行い、需要創造と販路開拓への活用や、情報通信研究機構(NICT)が高度営農支援プラットフォームの構築のため、ソーシャル・ビッグデータを利活用し、農業の支援技術の確立を目指す研究などがされています。
また、農林水産省の戦略事業の中でも、海外における日本の食品需要の把握を目的にして、ソーシャルリスニングが東南アジアの市場調査に活用されているなど、海外における現地需要を把握する手段としても活用されています。

このように、今どの業種でも無視できない存在となってきているソーシャルメディアは、情報発信という役割だけでなく、「ソーシャルリスニング」などのデータを活用した取り組みが農業の分野でも重要視されてきています。

まとめ

ソーシャルメディアは、その使い方によって、様々なビジネスへ生かしていくことができます。ソーシャルメディアを利用したコミュニケーションは、世界規模で可能になり生産者と消費者を繋げています。また、ソーシャルメディアに眠る消費者や世間の声に耳を傾けることにより価値ある情報が得られ、今後の発展に生かすことが可能になります。
このブログでは、世界のソーシャルメディア事情やソーシャルリスニングについてご紹介してきました。これをきっかけに今後、世界を視野に入れ、日本の農業の発展と海外展開等にぜひソーシャルメディアの活用を検討してみてはいかがでしょうか。



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