基礎知識

農事組合法人×親族への承継

特徴

農事組合法人における、親族への承継として以下の特徴があります。

  • 農事組合法人の事業承継は、組合員一人につき一議決権であることで組合員の公平性が保たれている一方で、会社の所有権が分散し、後継者決定などの意思決定が進まない等、承継が難しい点があります。
  • 親族への承継は、事業自体の承継、組織の承継、資産の承継が比較的やりやすい反面、事業承継と相続を同義で考えてしまうと、親族間での争いとなる可能性があります。
メリット
  • 議決権が公平なため、組合員全員の意思が等分に意思決定に反映されます。
  • 親族への承継は、社内の従業員、社外の取引先などの関係者から心情的に受け入れられやすい傾向があります。
  • 後継者育成の期間を確保しやすい傾向にあります。
デメリット
  • 親族内に経営者の資質と経営者になる意欲を併せ持つ後継者候補が見つからない場合があります。
  • 後継者を経営者として育てずに継いでしまった場合、結果的に事業を衰退させてしまう可能性があります。
  • 相続人が複数いる場合には、株式の集中が難しくなることがあります。
  • 所有権が分散しているため、後継者決定の意思決定が難しい場合があります。
  • 親族が権利を保有していると親族間で争いがおこる可能性があります。

考えるポイント

  • 事業承継を円滑に前に進めるために、組合員の合意形成をする必要があります。
  • 継いだ後に組織運営上支障をきたすリスクがあるため、時間をかけて従業員に納得してもらいます。
  • 後継者が継いだ後に事業を成長させられるように、後継者を育て、経営者になるための準備をします。
  • 事業承継の選択肢を増やし、後継者が継ぎやすくするためにも、事業承継前に、現状把握を徹底的に行い、会社を磨き上げ、企業価値を高めておきます。
参考

事業承継のプロセス

事業承継の全体の流れは、現状把握から計画、実行の流れで行われ、5年から10年程度の時間をかけてしっかりと行う必要のある仕事です。
まずは、事業承継の全体像を押さえてください。

事業承継のプロセス

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